現在F1に参戦しているチームのうちいくつかは、単にトロフィーやスポンサー獲得のためだけに競い合っているわけではないようだ。
ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』は、F1の大株主である投資会社CVC(キャピタル・パートナーズ)が、現在保有している商業権を売却したがっているようだとのうわさがかつてないほどにF1関係者の間でささやかれるようになっていると報じている。そして、その背後には現在のF1チームに関係する者がいるようだとの見方をしている。
『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』のミハエル・シュミット記者は、「5番手につけていた中東は手を引き」、現在は4つのグループがF1株式買収に興味を持っているという最新のうわさがあると書いている。
「そのうちのひとつは、レッドブルが主導する共同事業体だ」
そう書いたシュミットは、次のように説明を加えている。
「これは世界的衣料ブランドであるトミーヒルフィガーの大株主として知られるカナダ人ビジネスマンのローレンス・ストロールとの争いだ。ストロールは現在フェラーリともかかわりがあるようだ」
F1最高責任者のバーニー・エクレストンは先月、最近のこうしたうわさを否定し、F1ビジネス記者のクリスチャン・シルトを通じて『Forbes(フォーブス)』に次のように語っていた。
「ちまたのうわさだ」
「そういう取引など行われていないよ」とエクレストンは主張していた。
だが、そうしたうわさがやむことはないようだ。
シュミットは、アメリカのケーブルテレビ業界の重鎮であり資本家として知られるジョン・マローンもうわさにのぼっているひとりであるとし、「マーケティングに好都合である」ことから、マローンが「恐らくは最も可能性の高い候補者だろう」としている。
シュミットは最後に次のように付け加えている。
「このゲームで4番手につけているのが、ロータスのオーナーであるジェラルド・ロペスが関係していると思われるグループだ」