小林可夢偉が所属するケータハムは2日(水)、チームオーナーのトニー・フェルナンデスがチームを売却したことを正式に発表した。
発表された声明によれば、新たなオーナーとなったのは「スイスおよび中東の投資家による共同事業体」であり、チームはこれまで同様イギリスのリーフィールドを拠点とし、ケータハムという名称も引き続き使用されるとしている。
新オーナーは、これまでHRTやフォース・インディアでチーム代表を務めていたコリン・コレスの「助言」を受けていたとし、かつてミナルディなどに所属していた元F1ドライバーのクリスチャン・アルバースが、シリル・アビテブールに代わって新チーム代表となる。この体制変更は即時効力を発するとされており、アルバースは今週末のF1イギリスGP(6日決勝)からチーム代表として采配(さいはい)を振るうことになる。
ケータハムの新チーム代表となったアルバースは、声明の中で次のように語っている。
「我々にはこれから選手権の最下位という位置で戦わなくてはならないという大きな挑戦が待ち受けていることは分かっている。我々の目標は、2014年の選手権で10位となることだ」
「我々はチームの将来のために多くの努力を払う決意を持つとともに、チームには開発を進め、成長し、可能なことすべてを達成するために必要な資源を確実に投入していく」
声明には、コレス同様、やはりかつてHRTに所属していたマンフレディ・ラベットがアルバースのチーム運営を補助していくと記されている。現時点では、可夢偉を含むドライバー体制については何も言及されていない。