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ピレリも2015年からのリスタート方式に懸念を表明

2014年07月03日(木)11:54 am

F1公式タイヤサプライヤーであるピレリが、F1が来季から導入することになったレース再開方式について懸念を表明した。

これまでは、レース中にセーフティカーが導入された場合、コース上を走行していたクルマはセーフティカーの後ろに並んで走行し、セーフティカーがピットに戻るのを合図に各車がそのまま走りながらレースを再開する「ローリングスタート」方式が採用されている。だが、来季からは、セーフティカーが導入された場合には各車が再びホームストレートのグリッドに静止した状態から再スタートする「スタンディングスタート」方式が取りいれられることが決定している。

このルール変更に関してはすでにF1ファンからも、そしてトップドライバーたちからも、さまざまな意見があがってきている。

レッドブルのダニエル・リカルドは、「僕が知る限り、僕たちは誰もがこれには反対だと思う」と1日(火)に語り、ドライバーたちがこの改革を好ましく思っていないことを明らかにしている。

フォース・インディアのチーム副代表であるボブ・ファーンリーは今週、インドの『PTI通信』に対し、この変更により「見せ場は多くなるだろう」と語っている。だが、チームの首脳陣にもこのルール変更には眉(まゆ)をひそめる者も少なくない。

そして、ピレリのF1プロジェクト責任者であるポール・ヘンベリーは、レースの途中でグリッド上にクルマを停止させることは、技術的な影響を及ぼす可能性があると考えている。

ヘンベリーは、イタリアの『Autosprint(オートスプリント)』に対して次のように語った。

「クルマを停止させるたびに、送風機が使われているのをよく目にするだろう」

「タイヤの温度が冷えるという問題だけではなく、今のクルマはすぐにオーバーヒートするという問題もあるんだ」とヘンベリーは付け加えた。

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