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井原慶子、アジア人女性初のル・マン完走後、FIA世界評議会でパネリストとして出席

2014年06月27日(金)17:47 pm

アジア人女性初のル・マン完走を果たした井原慶子が、"世界のスタードライバー"の1人としてドイツ・ミュンヘンで開催中の『FIA(国際自動車連盟)スポーツカンファレンスウイーク世界評議会(2014年6月24日から27日)』にパネリストとして出席、日本のEV技術もアピールした。

■世界の女性 トップドライバーとしてパネルディスカッションに参加
FIAでアジア人代表として各委員を務める井原は、今回のスポーツカンファレンスでは、"世界のスタードライバー"の1人として、最初に始まったパネルディスカッションにも参加。

FIAジャン・トッド会長の開会宣言後、今週末行われるF1イギリスGPでF1デモ走行をするウイリアムズの女性テストドライバー、スージー・ヴォルフと、現在ル・マン24時間やWECなど世界選手権に出場する唯一の女性ドライバー井原が、世界の女性 トップドライバーという紹介で、パネリストとしてスピーチした。

■テーマは『モータースポーツの未来の発展(Developing future Motor sport)』
今回は「Developing future Motor sport」をテーマにFIAスポーツカンファレンスウイークが開催。
WEC(世界耐久選手権)設立当初の2012年、井原には日本やアジアでもWECの認知に努めてほしいとFIAからの要請を受け、関係各所と協力しながら認知度向上に努めてきた。

今回、パネリストとして参加した井原は、10分間のスピーチで次のように語った。
「WEC参戦3年目にして世界選手権になったル・マン24時間レースで入賞でき大変うれしいです。現在では日本のトヨタや日産も参戦することになり、ハイブリッドやEV技術で先端を行く日本では、WECの 人気が非常に高まっています。これからも男性社会であるクルマ業界で女性が活躍しやすい環境作りや、日本の技術でモータースポーツを盛り上げていきたいと思います」

また、会場からの質問で、「アジア人女性初のルマン入賞をしてどんな気持ちですか?」との問いかけには、
「私は25歳という大変遅い年齢でレースを始めたので、子どものころからカートで英才教育を受けたドライバーとは違い、デビューから15年かかったけれど、たくさんの方々の応援のおかげで完走出来て大変うれしいです。
レースクイーンとして初めてサーキットに行ったときに傘をさしかけた、ミカ・サロやジャンカルロ・フィジケラ、アレキサンダー・ブルツは、当時はとっても優しかったけれど、一緒に戦うことになった今は、WECのレース中でのブロックが非常に厳しいですね(笑)」
とユーモアたっぷりな回答をし、会場を沸かせた。

『モータースポーツの未来の発展(Developing future Motor sport)』のテーマについては、
「モータースポーツの魅力を広めるためにも、スポーツの本来の魅力である、人間が本気でぶつかりあうようなレギュレーション作りや、人の感性に響くような非日常的なマシンの音、スピード、動きなどを模索し、クルマ産業、新しい分野の産業と共に作り出していきたい。子どもたちにも夢を与えるモータースポーツを築いていきたい」とスピーチを締めくくっている。

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