レッドブル絡みのうわさはいずれ「消えてなくなる」、そのようにルノーはみている。
レッドブルのお膝元で11年ぶりに開かれた先週末のF1第8戦オーストリアGP。パドックでは、彼らがパワーユニットの自社開発に乗り出すため、苦戦するルノーとの関係を断つ計画だと盛んにうわさされていた。
これに関連して、仮にレッドブルの計画が実現したら、ルノーはF1を撤退するともいわれていた。
ルノーはオーストリアで一連の憶測に反応、ルノー・スポールF1のトップ、ジャン-ミシェル・ジャリニエは次のように語った。「われわれは、レッドブル・レーシングと2016年末まで3年の供給契約を結んでいる」
「両技術チーム間の共同作業は非常に良好だ」と、『Speedweek(スピードウィーク)』に話すジャリニエ。「競争相手に追いつこうと、われわれは今季型のエンジンを開発中だ」
「同時に、来季のパワーユニットにも多くの努力を払っている。私は、今年中にメルセデスをとらえると信じている。それに来年は、車体とあいまって非常に競争力のあるマシンが完成するだろう」
「そうなれば、一連のうわさは消えてなくなる」と、ジャリニエ。
その反面、レッドブルの要求を満足させると同時にエンジン自社開発のうわさを打ち消すには、問題の2014年型パッケージを捨て、新たに2015年型でスタートを切るしかないとの意見もある。しかも、メルセデス・ベンツに似たコンセプトを採用しろというのだ。
しかし、ジャリニエはいう。「エンジン(2015年型)は、新開発というより改良型になる。もちろん、エンジン規則の範囲でやれることはすべてやって、開発を推し進めるつもりだ」