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ハミルトンとロズベルグ、まだまだ一触即発

2014年06月21日(土)11:42 am

ルイス・ハミルトンとニコ・ロズベルグのメルセデスAMGコンビは、今も表面下で緊張関係が続いている。

2人の仲が沸点に達したのは先月のF1第6戦モナコGPだった。ロズベルグが予選で走行ミス。これに反応したハミルトンの態度は「大人げない」とマスコミが非難して、一気に問題が吹き出した。

そのため、3度のF1世界王者でドライバーのライバル関係について経験豊富なメルセデスAMGの会長ニキ・ラウダが介入する事態となった。

今週末の第8戦オーストリアGPでハミルトンは、次のようにスイス『Blick(ブリック)』紙に話す。「ニキ(ラウダ)は、みんなが考えるほど僕らの関係に深入りしていないよ」

「ニコのことは僕が13歳のころから知っている」と、ハミルトン。「何か問題があれば、僕らは話し合う。チームにいわれるまでもなくね」

しかし、モナコGP終了後にラウダから電話が来たか質問したところ、ハミルトンはこう打ち明けた。「ケータイにメールは来た。だから僕から電話して、ニコと話をしたいって彼(ラウダ)に伝えたんだ」

「ニコとの会話で、今はすべて良好だ。もちろんニキ(ラウダ)も満足さ」といって、ハミルトンはほほ笑む。

チームCEOのトト・ヴォルフは、モナコでかんしゃくを起こすよりニコニコしているほうがハミルトンにとって得策だと、次のように話している。

「悲しい顔つきは彼のイメージにとってよくないとルイス(ハミルトン)は悟ったのだ」と、オーストリア『Kleine Zeitung(クライネ・ツァイトゥング)』紙に話すヴォルフ。

それでも2人の緊張関係はとけない。ロズベルグはオーストリア入りする前、自分のほうが精神的に「勝っている」ことをモナコとカナダの2戦で上げた結果が証明したと思うと語ったのだ。

19日(木)、これにハミルトンは反発する。「彼がそう考えるなら、それでいいさ。僕にとってもね」

「もし彼がそう考えているなら、僕は彼に勝ってみせようじゃないか。僕にとってそれが、なおのこと効果的だろ?」

傷んだマシンで完走にこぎつけた先々週のカナダGPを例にとって「より賢い」彼のドライビングが22点のポイント差を生んだとするロズベルグの方法論を、ハミルトンは否定する。

「そんなことをいう人間は、事実を把握していないね」と、ハミルトン。

「そもそも僕のほうがよっぽどマシンにトラブルを抱えていたんだ。(冷却用の)風が少なかったのは僕さ。トップを走っていたニコはふんだんに風を受けたから完走できたんだ」と、ハミルトンは解説する。

賢いかどうかは別として、今季F1を制するのはハミルトンだと話すのは、F1界の伝説的存在、スターリング・モス卿だ。

彼は今週イタリアで行われたマセラティのイベントで、こう話した。「ハミルトンがF1で最速なのは疑いようがない」

「ニコとのバトルはみごとだが、それはニコの走りが安定していてミスも少ないからだ。それに技術的にも詳しい。だが、ハミルトンの方が速いのはまちがいない。私はそう思う」と、モスは話していた。

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