メルセデスAMGは、引き続き信頼性に問題を抱えている。
F1第7戦カナダGPでは、エネルギー回生システムの冷却に問題が発生。ルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)がリタイアし、チームメートのニコ・ロズベルグもペースダウンを余儀なくされ、2位にとどまった。
続くオーストリアGP(22日決勝)でも、金曜と土曜のフリー走行で同様のトラブルを抱えていたようだ。
21日(土)にオーストリアのテレビ局『ORF』が、カナダGPのトラブルは完全に解決したかと尋ねると、メルセデスAMGのビジネス部門のエグゼクティブディレクターであるトト・ヴォルフは、「残念ながらノーだ」と否定した。
「レースに向けて解決する必要はあるが、まだ解決できていない問題のせいで、あちこちに痛みがある。モントリオールの冷却トラブルとよく似たものだ」
「いつ落ちてくるか分からない剣が頭上にぶら下がっているような状態だ」とヴォルフ。「劇的な展開にはならないが、パフォーマンスに響いている。解決しなければいけない」
メルセデスAMGは、土曜のフリー走行3回目に続いて予選でもウィリアムズに先行を許している。