20日(金)に11年ぶりの開幕を迎えたF1オーストリアGP(22日決勝)だが、高速サーキットとして知られる旧A1リンクでの初日は思わぬ低速スタートとなっていたようだ。
というのも、サーキットへ向かおうとしたチームやメディア関係者が大きな交通渋滞に巻き込まれてしまっていたからだ。例えば、マクラーレンのエリック・ブーリエ(レーシングディレクター)とサム・マイケル(スポーティングディレクター)は、サーキットの数キロメートル手前で車をあきらめ、そこから徒歩でレッドブルリンクへと向かっていた。
地元の『Kleine Zeitung(クライネ・ツァイトゥング)』紙は、自転車を使っていた者たちだけが「追い越し車線」を悠々と走っていたと報じている。
『Telegraph(テレグラフ)』のダニエル・ジョンソン記者は、「サーキットに入るにも、そこから出るにも、たった1本の道路しかない」と指摘。
『Times(タイムズ)』のケビン・イーソン記者も、「ディートリッヒ・マテシッツ(レッドブル総帥)は、この歴史あるサーキットをオーストリアの新たな自慢の種となるものへと生まれ変わらせた。残念なのは、誰もこの地方の交通システムも見直すべきだということを思い出さなかったことだ」と付け加えている。