波に乗るリカルド、来年はF1タイトルを狙うと宣言
2週間前のF1カナダGPでF1初優勝を飾るとともに、今季レッドブルにとっても初めての優勝をもたらした24歳のオーストラリア人ドライバー、ダニエル・リカルド（レッドブル）。現時点では4年連続F1チャンピオンのチームメート、セバスチャン・ベッテルを大きくしのぐ活躍を見せており、まさに絶好調という状態だ。
常にほほ笑みを絶やさないリカルドは、18日（水）にオーストリアの『APA通信』に「楽しいよ」と語り、さらに次のように続けた。
「常に学んでいるところだよ。セブ（ベッテルの愛称）からだけではなく、僕自身からもね。4連続F1チャンピオンがチームメートだってことはすごく大きな挑戦なんだ。だから、僕が彼に勝つことができれば、それは僕がどういうドライバーかということを雄弁に物語ることになるんだ」
最近、リカルドについては2015年の契約延長権をレッドブルが行使したと報じられた。だが、レッドブルとしてはさらに2016年以降3年間についてもリカルドをチームにとどめておくための契約を結びたいと考えていると言われている。
リカルドは、今シーズン、ここまでの7レースは自分の今後のキャリアに向けて「順調だ」とほほ笑んだ。
「僕は、セブも楽しんでいると思うよ」とリカルドは続けた。
「何年も、彼にはマーク（ウェバー）というチームメートがいたけれど、今は新たな挑戦者を迎えている。僕たちはお互いに激しくレースをし合っているけれど、同時に大いに敬意を払っているよ」
そう語ったリカルドは、さらに続けた。
「もしレッドブルが僕に残って欲しいと望むなら、僕は喜んでそうするよ。彼らは僕のキャリアをすごく手助けしてくれたからね。うまくすれば、僕がチームのためにF1タイトルを獲得できるんじゃないかな」
「このチームと一緒にそれができれば素晴らしいことを達成することになる。セブがそうしてきたように、ジュニアチームから始めて、そこまでたどり着くわけだからね」
カナダで表彰台の一番高いところに上り、まさに絶好調の波に乗るリカルドは次のように続けた。
「カナダでメルセデスAMGより多くのポイントを獲得できたのはうれしかった。でも、現実的にはまだ彼らが最強なのは間違いない。僕たちが差を詰めるには、彼らがちょっとした不運に襲われることを期待するしかないよ」
「多分、シーズンの終わりごろには僕たちのほうが速くなると思う。でもタイトルはそれよりかなり前に決まってしまっているだろうね」
そう語ったリカルドは、最後に次のように締めくくった。
「今年は難しいと思う。来年はもっといい位置にいられるといいね。どうなるか様子を見よう。僕は（タイトル獲得の）準備はできているよ」
