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レッドブル、ルノーと別離も

2014年06月20日(金)7:51 am

レッドブルは今週末に迫ったチームの母国レース、F1第8戦オーストリアGP終了後にも、将来にわたりルノーをエンジンパートナーとして共に戦っていくか方針を決める見通しだ。

チームオーナーでレッドブル社主のディートリッヒ・マテシッツが、オーストリア『Kleine Zeitung(クライネ・ツァイトゥング)』紙との長編インタビューで語ったもの。マテシッツは、自身が所有するレッドブル・リンクで初のF1レース開催を控えている。

レッドブルは苦戦中のルノーを見限って他のエンジン供給元にくら替えするのではないか、そんな憶測をこのほど、チームは否定している。エイドリアン・ニューイが最後に手がける2015年型RB11は「まちがいなく」ルノー製のV6エンジンを搭載すると主張するのだ。

だがマテシッツの考え方は違うらしい。

チームのエース、セバスチャン・ベッテルは、ルノーを積むRB10について最近も酷評したばかりだが、そのことについてきかれるとマテシッツは、こう答えた。「彼がキュウリに例えたのは、エンジンか、あるいはマシンのパワーユニット全体だ」

「そのいい分には一理ある」と、マテシッツ。

「マシン自体はすばらしい。チームの作戦もミスひとつない。そのことはセバスチャンも理解している」

先日チームのアドバイザー、ヘルムート・マルコ博士は、今週末のオーストリアGPでチーム上層部が集まって話し合うことになっていると語った。2014年序盤にルノーが惨たんたる状況に陥り、そこからはい上がってチームが進化するまでを「最終報告」として上げるのだという。

マテシッツもこれを認める。「最終報告はされるだろう」

「その後われわれは、現在のエンジンがまだよくなる余地はあるのか、あるいはメルセデスAMGの領域に達するために新たな展開を考えるべきか判断する」

だが以前レッドブルのスタッフは、ルノーとの別離の可能性を一蹴していた。その他のエンジン供給元であるメルセデス・ベンツとフェラーリは、どちらもレッドブルにとって宿命のライバルだからだ。

ところが、新たにフォルクスワーゲンとのつながりや、自ら「レッドブル」エンジンを製作するといったうわさも飛び交ってもいる。その場合、開発を主導するのはニューイの新しいプロジェクト、「アドバンスト・テクノロジー・センター」だ。

ルノーに代わる候補は実際にあるかどうかマテシッツにたずねたところ、彼は次のようにいうのだった。「代案は常に存在する。もちろんさ」

「とはいえ、レッドブルがメルセデス・ベンツのカスタマーエンジンを使うとは考えにくい。メルセデスAMGとしては、今年だけでなくこれから数年にわたって世界チャンピオンに君臨したいはずだ」

ところで、現在ブラジルで開催中のFIFAワールドカップと今季F1ドライバーズ世界選手権について、マテシッツの優勝予想は次のとおりだ。

「(リオネル)メッシが絶好調ならアルゼンチンの勝ちだ」と、マテシッツ。「それと、F1はルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)だろうな」

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