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F1タイムスケジュール変更案否決

2014年06月20日(金)20:20 pm

F1第8戦オーストリアGPを目前に控えた18日(水)、F1関係者が経費削減を視野に話し合いを行ったが、成果は得られなかった。ドイツ『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』誌が伝えたものだ。

金曜午前フリー走行の廃止を柱とする来季タイムスケジュール変更案については、F1コミッション(FIA(国際自動車連盟)、バーニー・エクレストン、各F1チーム、そのほか主なF1関係者で構成される委員会)による投票で通過したと伝えられていた。

ところが、同誌のミハエル・シュミット記者によると実際は違った。

「レースの週末を短くする案はとん挫した」と20日(金)、シュミット記者は伝えている。「(レース)主催者はもとより、当初は案に同意していた大手チームたちから反発があったのだ」

しかも、エクレストン御用達のビギンヒル空港が舞台の会議で葬られた案はこれだけではないという。

「例外はたったひとつだけだ」と、シュミット記者。「26人からなるF1コミッションは、提案をことごとくつぶしたのである」

タイヤウォーマー禁止案も日の目を見なかったが、ただしピレリは、同社のロゴ入りウォーマーを使うチームに一律20万ユーロ(約2,770万円)を払うことに合意している。

けっきょく2015年以降で唯一、経費削減が成立したのは、すでに厳しく制限されているテスト走行だけだ。

シーズン前のテストはすべてヨーロッパで行うことになった。テスト地としてのバーレーンはあまりに経費がかかるのだ。

また、シーズン中に8日間行われているテストは2015年、4回に減る。加えて若手ドライバーの専有走行に2日間があてられる。

さらに2016年、冬季テストは12日間から8日間に短縮。シーズン中のテストは再び禁止となる。

あるチーム関係者は次のように語っている。「またまた、ほぼ何の削減にもならない結果に終わったが、少なくともタイムスケジュールを縮めるというバカげた案とはおさらばだ」

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