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FIAがペナルティー基準を変更、罰則は責任が明確な場合のみ

2014年06月20日(金)22:45 pm

F1の統括団体FIA(国際自動車連盟)は、ドライバーに対するペナルティーの基準を変更する。

■F1オーストリアGPフリー2タイム結果

ペナルティーを与えられることで、接触すれすれのバトルをしようというドライバーのやる気に悪影響が出始めていることをFIAが認めているとドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』誌は伝えている。

F1競技委員長のチャーリー・ホワイティングは、「計画として、今後は深刻で明確な違反行為のみを罰する」とF1オーストリアGP(22日決勝)で語っている。

しかし、ルールを変更するわけではないとホワイティングは説明する。

「やり方を変えるだけだ」とホワイティング。「チームも、レース中にささいな出来事でいちいち泣きついてこないと約束している」

「その出来事をどの程度深刻と考えるかによって、(審議を行わずに)われわれが独自に決着をつける。実際に審議を開始した場合は、責任の所在を明確にする」

「従って、“通常のレース中の出来事”と判断されるケースが大幅に増えるだろう」

第7戦カナダGPでは、フェリペ・マッサ(ウィリアムズ)とセルジオ・ペレス(フォース・インディア)が最後にクラッシュしたが、接触の責任があるとしてペレスに5グリッド降格のペナルティーが科された。

しかし、ペレスは検査で病院にいたため審議で証言できず、この接触についてはオーストリアGPで再度審議されることになっている。

ホワイティングは、この事故のような例は今後も間違いなく審議を行うと話している。

「しかし、ペナルティーを科すのは、責任の所在が明らかにはっきりしている場合だけにしたい。今回のケースは、レース中の出来事という結論になるかもしれない。理由は、どちらかのドライバーに100%の責任があるわけではないからだ」とホワイティングは話している。

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