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新アメリカンチームの中心人物が離脱のうわさを否定

2014年06月19日(木)6:52 am

2016年からの新規参入を目指してチームの立ち上げに取り組んでいるアメリカのジーン・ハースのF1プロジェクトだが、最近、そのプロジェクト推進の中心人物であるギュンター・シュタイナーが、このプロジェクトから離脱するのではないかとのうわさが流れている。

だが、かつてレッドブルやジャガーといったF1チームで技術責任者を務めていたシュタイナーはこのうわさをきっぱりと否定した。

このうわさは、イタリアのメディアがハースとシュタイナーの間には、NASCARの女性ドライバーであるダニカ・パトリックの起用に関することをはじめ、さまざまな意見の相違があり、こうしたことが結果としてシュタイナーの離脱につながるのではないかと書いたことから一気に広まっていた。

そして、ハースのF1参戦に向けてF1最高責任者であるバーニー・エクレストンや、F1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)との交渉などにおいて中心的役割をはたしてきたシュタイナーが、これほど早い段階で離脱することになれば、ハースの2016年からの参戦計画も大きくつまずくことになるだろうとの懸念を呼んでいた。

イタリア出身ながらドイツ語を母国語とするシュタイナーは、イタリアの『Omnicorse(オムニコルセ)』に次のように語った。

「ジーンとの関係が悪化したりなどしてはいないと言っておきたい。チームの計画は我々が有する時間枠にそって継続的に行われているよ」

「こういうこと(うわさ)があると、我々が進めている交渉において余計な問題を生むことだってある」、とシュタイナーは困惑を隠せない。

ハースのF1プロジェクトに関するうわさには、エンジン、トランスミッション、その他の技術供給に関するフェラーリとの交渉も行き詰まったようだというものもある。

だが、シュタイナーはこのうわさについても否定し、次のように続けた。

「それ(交渉)は止まったりはしていないよ。まだ契約の調印は行われていない。だが、状況は進展しているし、彼らにとってもタイミングというものがあるからね」

フェラーリとの交渉は極めて重要だと考えられている。というのも、フェラーリではアメリカに拠点を置くサテライトチームとしてハースのチームを位置づけたいと考えており、もし話がうまくまとまればフェラーリのスタッフが実際にアメリカのハースのファクトリーで仕事をする可能性もあると言われているからだ。

だが、シュタイナーはこれに関して、「フェラーリのエンジニアたちはマラネロにいるし、我々は自分たちのスタッフでチームを立ち上げるよ」と主張し、次のように続けた。

「だが、まだそういう部分について対応すべきときではないんだ。我々はほかの優先すべきことに堅実に取り組んでいるところだからね。我々はF1世界選手権への参入ということは達成した。そして今はさらに前進を続けているよ」

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