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ヤルノ・トゥルーリが自らのチームを率いてフォーミュラEに参戦決定

2014年06月19日(木)6:54 am

かつてルノーやトヨタで活躍していた元F1ドライバーのヤルノ・トゥルーリが、自らのチームを立ち上げ、チームオーナー兼ドライバーとして、9月からシリーズがスタートするフォーミュラE選手権にフル参戦することが明らかとなった。

■トゥルーリの新たな挑戦
トゥルーリは、これまでフォーミュラEシリーズへエントリーすることになっていたイギリスのドレイソン・レーシングが参戦を断念したことにより、これを引き継ぐ形で、新たに自らの名前を冠した「トゥルーリGP」を立ち上げることになったもの。エントリーを断念したドレイソン・テクノロジーズも、引き続き技術パートナー兼スポンサーとしてチーム運営を支援してゆくことになるという。

1997年にミナルディで、当時在籍していた片山右京のチームメートとしてF1デビューを飾ったトゥルーリは、その後プロスト、ジョーダン、ルノーと渡り歩き、ルノー時代の2004年にはモナコGPで唯一の優勝を果たしている。その後、トヨタのドライバーに迎え入れられたことで日本にもファンが多いドライバーだ。2011年シーズン末に当時在籍していたロータス(現ケータハム)のシートを失い、その後F1に戻ってくることはなかったが、今年はフォーミュラEのテスト走行なども担当していた。

今年から始まるフル電動フォーミュラカーによる世界選手権、フォーミュラEに参戦することが正式に決まったトゥルーリは次のように喜びを語った。

■ヤルノ・トゥルーリのコメント
「FIA(統括団体である国際自動車連盟)が、トゥルーリGPをフォーミュラE選手権の参戦チームとして認めてくれたことをうれしく思っている。F1ドライバーとしての素晴らしい経験に加え、単にドライバーとしてだけではなく、チームオーナーとしてフォーミュラEにかかわることができるのは、まさに新たなチャレンジだ」

「ドレイソン・テクノロジーズの支援のもと、最高レベルのパフォーマンスを発揮するクリーンエネルギーのクルマで戦えることは、この挑戦をさらにワクワクするものにしてくれるだろう。この新しいフォーミュラEプロジェクトの先駆者になれることを非常にうれしく思っている」

■初開催まであと3か月となったフォーミュラE
フォーミュラEシリーズはF1統括団体でもあるFIAが主管するもので、今年の9月13日(土)に北京で初レースが開催され、2015年6月にロンドンで行われる最終戦まで世界にまたがる10都市で市街地レースとして行われることになっている。

レースは10チームが2台体制で臨み、合計20台による戦いとなる予定だ。すでに、ブルーノ・セナやカルン・チャンドック、ハイメ・アルグエルスアリといった元F1ドライバーの参戦も決まっており、日本からもかつてF1に参戦していたスーパー・アグリの参戦が決まっている。

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