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ベッテルは復活すると元チームメートのウェバーが太鼓判

2014年06月16日(月)16:45 pm

昨年までレッドブルで4年連続F1チャンピオンであるセバスチャン・ベッテル(レッドブル)のチームメートとして活躍していたマーク・ウェバーが、ベッテルがそのうちトップに返り咲くだろうと語った。

昨シーズンはシーズン後半に9連勝を飾るなど、圧倒的な強さで最年少での4回目のタイトル獲得を決めたベッテルだが、今シーズンはここまで不振にあえぎ、昨年限りでF1を引退しWEC(世界耐久選手権)に転向したウェバーの後を継いでチームメートとなったダニエル・リカルド(レッドブル)の活躍の陰に隠れてしまっている格好だ。

■今季の新しいF1になじめないベッテル
歯に衣(きぬ)着せぬ物言いで知られるレッドブルのドライバー育成責任者ヘルムート・マルコは、『BBC』に対し、ベッテルがシーズン序盤に苦しんでいた際、もっと頑張るよう諭していたことを認め、次のように語った。

「セバスチャンはクルマがひどいと文句を言っていた。それ以上に、彼はF1が誤った方向へ進もうとしていると考えている。彼に言わせれば、F1カーは比較的運転が簡単なものではなく、モンスターであるべきだと言うんだ」

「こうした問題によって、彼は多分以前ほどには注力できていなかったんだと思う。だが、それも変わったよ」

昨年限りでレッドブルを離れたウェバーだが、今季はポルシェに移籍し、14日(土)から15日(日)にかけてフランスのサルト・サーキットで開催されたル・マン24時間レースにも参戦。最終的にはリタイアとなったものの、一時はトップを走行するなどの活躍を見せた。

そのウェバーは、『motorline.cc』に対し、ベッテルは今季「多くの技術的トラブル」が発生する「つらい時期」を迎えていると語り、次のように続けた。

「でも、ダニエルについては驚いたりはしていないよ。僕はメルボルン(開幕戦)の前に彼はセブ(ベッテル)と五分五分の戦いをするだろうと言ったんだ。みんなは僕がどうかしていると言っていたけどね。でも、セブも復活するよ。彼にはただクルマになじむ時間が必要なんだ」

■きっかけさえつかめば、ベッテルやアロンソは強い
ウェバーは、リカルドは間違いなくF1でもトップドライバーだと認めている。だが、リカルドが4年連続F1チャンピオンのベッテルほどに優れたドライバーかどうかという質問にはまだ答えられないと次のように続けた。

「セブは今厳しい状況に置かれている。メルセデスAMGが絶対的なタイトル候補だからね」

「でも、セブが再び勝利のきっかけさえつかめば、彼は復活するよ。それはフェルナンド(アロンソ/フェラーリ)も同じだ。彼が勝利するチャンスさえ訪れれば、彼は常にそれをものにするよ」

「シーズン前半において、メルセデスAMGだけが勝てる状態だったという事実は、ダニエルにとっては受け入れやすいものだったんだ」

また、ウェバーは『Fairfax Media(フェアファクス・メディア)』に対しても次のように語った。

「ここ何レースかはセブもかなりよかった。ただ、運が自分のほうへ向いてこなかったんだ。彼はその状態から抜け出すさ。彼はまた自分のための日が来ることも分かっているよ」

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