既報の通り、昨年末のスキー事故以来こん睡状態が続いているとされていた7度のF1タイトルに輝いたミハエル・シューマッハに関する明るいニュースが飛び込んできた。
シューマッハの関係者が16日(月)発表した声明によれば、シューマッハすでにこれまで入院していたフランスのグルノーブル大学病院を退院しており、これから長期間におよぶであろうリハビリ段階に入ることが明らかとなった。
16日に出された声明には次のように書かれている。
「ミハエルは、今後長期的なリハビリテーションを行うために、グルノーブル大学病院を退院しました。彼はすでにこん睡状態にはありません」
「彼(シューマッハ)の家族は、彼の治療にあたってくれたグルノーブルの医師、看護師、セラピスト、そして最初に事故現場で応急処置を施してくれた人たちに感謝の意を表します。彼らは最初の数か月の間素晴らしい仕事をしてくれました」
「また、家族はミハエルのために祈りをささげてくださったすべての方に感謝したいと思います。私たちは、その願いによってミハエルが救われたのだと確信しています」
シューマッハは、昨年末の事故以来グルノーブルの病院で治療を受けていたが、周囲の状況に反応を示す兆候が現れたとの発表もあったものの、その後具体的な回復状態などについてはほとんど情報が開示されておらず、シューマッハの容体を危惧(きぐ)する声も聞かれていた。
「今後、彼のリハビリは公衆の目を避けて行われることを理解いただけますようお願いいたします」
声明はそう結ばれており、今後についてもメディアなどからは距離を置いたところでリハビリを行っていくことが記されている。脳神経外科の専門科があるグルノーブル病院を退院したということは、少なくとも声明にあるようにこん睡状態からは脱していると考えられるものの、現在の容体や回復状況などについての具体的な記述はされていない。
一部海外メディアには、スイスのローザンヌ大学病院の関係者がシューマッハの転院を受け入れたことを認めたとされる情報も掲載されている。いずれにせよ、シューマッハの今後のさらなる回復を祈りたいものだ。