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F1オーストリアGPに向け、レッドブルとメルセデスAMGの間の場外戦が激化?

2014年06月10日(火)16:19 pm

F1オーストリアGP(22日決勝)に向け、メルセデスAMGが宿舎から追い出されたとレッドブルを非難したことに対し、レッドブルが反論した。

メルセデスAMGのビジネス担当エグゼクティブディレクターであるトト・ヴォルフは8日(日)、次戦オーストリアGPのためにシュティリア地区のホテルに入れていた予約がキャンセルされて「追い出された」とし、次のように述べていた。

「クルマにかかりきりで作業することになるメンバーたちは、(サーキットまで)毎日70kmかけて通うことになる」

オーストラリアGPが開催されるレッドブルリンクは、かつてA1リンクと呼ばれていたサーキットを世界的エナジー飲料メーカーであるレッドブル社が買収したものであることはよく知られているが、その近くにあり、かつての城をホテルに改装したシュロス・ガーベルホーフェンも現在はレッドブルの総帥であるディートリッヒ・マテシッツが所有していることが明らかになっている。

レッドブルのドライバー育成責任者であるヘルムート・マルコは、レッドブルがライバルのメルセデスAMGがそのシュロス・ガーベルホーフェンに入れていた予約を取り消して「追い出した」というような事実はないと否定し、8日(日)に『APA通信』に「メルセデスAMGのほうからキャンセルしてきたんだ」と語った。

さらに、マルコはドイツの『Bild(ビルト)』紙にも次のように続けた。

「メルセデスAMGは突然何の理由もなしにそう伝えてきたんだ。それを証明する文書もあるよ」

「我々は、自分たちのホテルから誰も追い出したりなどしていない」

マルコは、このホテルに関する騒ぎはメルセデスAMG側が演じた「理解できない大芝居」だとしている。

マルコはさらに、レッドブルではメルセデスAMGのルイス・ハミルトンがオーストリアにモーターホームを確保する計画が挫折したことが明らかになったとき、それを助けるために最善を尽くしたと主張。

「かなり難しかったが、我々は彼のためにシュタイラーシュロッスルの部屋を確保したんだ」、とレッドブルリンクの近くにあるホテルの名前をあげたマルコは、「だから、これによって彼は考えうる最高の形で準備ができることになる」と付け加えた。

だが、メルセデスAMGの非常勤会長であるニキ・ラウダは、そのマルコの説明に対しても次のようにやり返している。

「冗談だろう! 我々から部屋をキャンセルなどしていないよ。なぜそんなことをしなくてはならないんだい? マテシッツがそのホテルを買収したから?」

「我々はそこに滞在したいと思っていたよ」、とラウダは主張した。

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