アメリカから新たにF1に参戦するハース・フォーミュラについて、チーム代表になると見られているギュンター・シュタイナーが、ドライバーやエンジン、シャシーについて語った。
シュタイナーは、かつてジャガーやレッドブルで技術責任者を務めていた経験を持つ人物で、チームオーナーのジーン・ハースとともにF1第7戦カナダGPを訪れていた。
ドライバーについては「時期尚早」
注目のドライバーについてハースはアメリカのテレビ局に対し、「理想はアメリカ人ドライバーだ」と語り、NASCARでハースのチームに所属する女性ドライバーのダニカ・パトリックも「いい候補」と話したと伝えられている。
しかしシュタイナーは『Speedweek(スピードウィーク)』に次のように語った。「それを決めるのは時期尚早だ。まだ話し合っていない」
「それに、ダニカの予定についても知らない」
エンジンはフェラーリかメルセデス
ハースF1は、ドライバー以外にも重要な点がいくつも未定のままだ。その第一がエンジンの供給元である。
「フェラーリとメルセデスとは話し合っている」とシュタイナー。「ルノーはリストにない。ギアボックスがないし、すでに強力なカスタマーが4チームいるからだ」
ハースはノースカロライナ州カンナポリスに本拠地を置き、ヨーロッパに「第二基地」を置く予定だが、その場所も未定だとシュタイナーは明かした。
「自前のシャシー」を目指す意向
また、シャシーについてはイタリアのシャシー製造メーカーであるダラーラ社に委託する計画だったが、それも確定ではないようだ。
参戦予定が当初の2015年から2016年に延期されたことで、シャシーを一から製作したい意向をシュタイナーは示唆した。
「時間が増えたのだから、自分たちで開発したい」とシュタイナー。
「チーム・ハースには技術パートナーが必要になるだろう。だが、自前のシャシーや空力にしたいと思っている」