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ペレスへのペナルティに陰謀説

2014年06月09日(月)22:09 pm

F1第7戦カナダGPで、セルジオ・ペレス(フォース・インディア)が最終周のクラッシュでペナルティを受けたことに対し、チームは不満を抱いている。

最終ラップで4位争いをしていたペレスは、フェリペ・マッサ(ウィリアムズ)とクラッシュし、2台は高速でタイヤバリアに突っ込んだ。

ペレスとマッサはモントリオールの病院へ運ばれたが、検査の結果、異状はないとの診断を受けている。

レース後のプレスリリースでは、両チームともドライバーを擁護している。ウィリアムズはペレスがマッサに「突っ込んだ」と表現し、フォース・インディアもペレスは「犠牲者」としている。

結局、競技委員スチュワードはクラッシュの原因がペレスにあるとして、次のオーストリアGP(22日決勝)で5グリッド降格のペナルティを科した。

しかし、ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』紙は、フォース・インディアがこの裁定をペレスに対する陰謀ととらえていると伝える。

チームが問題視しているのは、裁定を下した際に、スチュワードだった元F1ドライバーのデレック・デイリー以外に、スチュワードではないアドリアン・フェルナンデスが同席していたことだ。

元インディーカー・ドライバーのフェルナンデスは、2年前まで同じメキシコ出身のペレスのマネージャーを務めていたが、けんか別れした経緯がある。

「ドライバースチュワードはデレック・デイリーだった」とフォース・インディアのチームマネージャー、アンディー・スティーブンソン。「なぜフェルナンデスが意見を求められたのか分からないね」

FIA(国際自動車連盟)のF1競技委員長チャーリー・ホワイティングは、こう説明している。「スチュワードにオブザーバーがつくことも時折ある」

「フェルナンデスはロシアGP(10月12日決勝)でドライバー代表(スチュワード)を務めることになっている。それで、見学のためにここへ呼んだ」

ホワイティングは、ペレスに対する陰謀といった説は「ナンセンス」だと否定している。

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