レッドブル育成ドライバー、カルロス・サインツJr.のF1昇格が濃厚になってきた。
今季トロロッソからF1にデビューしたロシア人ダニール・クビアトの活躍ぶりが目ざましい。これに続く存在として注目されるのが、19歳のスペイン人サインツJr.だ。ご存じラリー界の伝説的ドライバー、カルロス・サインツの息子である。
その彼が2015年、トロ・ロッソからF1に昇格しそうだ。
今週末モントリオールを訪れている父カルロスは、スペインのスポーツ紙『AS』に次のように話す。「まあ、焦りなさんな。物ごとは時間をかけるに限る」
「レッドブルはもちろん、誰からも知らせらしき知らせを受け取っていない。カルロスは(ルノー)ワールドシリーズに全力投球中だ」
フォーミュラ・ルノーの最高峰3.5シリーズは今季4戦を終え、サインツJr.が順調に選手権をリードしている。
だが父カルロスは楽観視を許さない。「われわれは自信を胸に一歩ずつ前進するのみだ。順序よく物ごとを進めるよう心がけている」
トロロッソの代表フランツ・トストによると、サインツJr.は十分F1でやっていけるという。当然ながら出発点は彼が指揮をとるイタリア・ファエンツァのチームである。
「何も決まってはいない」と、トスト。「しかしながら、遅かれ早かれ彼はわれわれのマシンに乗ると思う」
「金曜日のフリー走行で走ってもらいたいが、はっきりとしたことはいえない。まだシーズン前半だし、チームの課題である信頼性回復が先だ」
「いずれ、カルロスが金曜日に乗る日が来るだろう」と話すトストだった。