2014年F1世界選手権を争うメルセデスAMGとレッドブル。彼らが第8戦オーストリアGP(6/20-22)を前に場外戦を展開している。
レースの舞台となるレッドブル・リンクは、かつてのエステルライヒリンク、後のA1リンク。今やレッドブルの所有で、改修も加えられている。これに伴い、ニキ・ラウダ・カーブとして親しまれたスタジアム・セクションの一コーナーが名称を変更。おもしろくないのはメルセデスAMG会長のラウダで、最近、不満を表明したばかりだ。
これに加え、同チームの投宿先を巡ってトラブルが表面化した。彼らを怒らせたのは、オーストリアGP主催者でレッドブル社主のディートリッヒ・マテシッツだ。
7日(土)、F1第7戦カナダGPのパドックに巻き起こったうわさによると、メルセデスAMGがサーキット近くに予約した宿をキャンセルしたという。ホテルの持ち主がマテシッツと判明したからだ。
ところがメルセデスAMGのトト・ヴォルフは、ことの真相をオーストリア『Kleine Zeitung(クライネ・ツァイトゥング)』紙に、次のように明かした。「予約を取り消されたのは、われわれの方さ」
しかたなくチームは、サーキットに近い町、グラーツにスタッフの宿をとったという。
ヴォルフはこれに文句たらたらだ。「マシンに長時間かかりきりとなる彼らは、おかげで毎日、70キロの道のりを往復しなければならない」