F1カナダGP(8日決勝)で2戦連続となるポールポジションを獲得したニコ・ロズベルグ(メルセデスAMG)は、チームメートのルイス・ハミルトンの連勝を止めることが重要だったと語っている。
第6戦モナコGPでは、それまで4連勝していたハミルトンを止めて、ロズベルグがポールと優勝を奪い、再びチャンピオン争いでトップに立った。
次のカナダGPでも、ハミルトンに対しわずか100分の7秒差でポールを決めたロズベルグは、次のように語った。「結果を出したと分かっていると、ほんの少し有利なんだよ」
「助けになるのはほんのちょっとだけどね」とロズベルグ。「ルイスはその連勝の流れを持っていたから、それを終わらせるのが大事だったんだ」
ロズベルグをたたえるハミルトン
一方ハミルトンは、モナコGPの予選でロズベルグがオーバーランしたためにイエローフラッグが出され、アタックを妨害されたと腹を立て、メルセデスAMGの非常勤会長ニキ・ラウダからその態度についてしっ責を受けていた。
だが、カナダGPでは、ロズベルグのポール獲得をたたえている。
「ニコは今日、素晴らしい仕事をした」とハミルトン。「彼をたたえるよ」
「僕のほうは最高の予選ではなかった。いいときもあれば、悪いときもある」
「ニコのほうがいい仕事をしたんだ」
ハミルトンがロズベルグのセットアップをコピー
しかし、ロズベルグのほうはハミルトンへの不満を口にしている。ドイツの『Bild(ビルト)』紙によると、ハミルトンが自分のセットアップの真似をすることがあると次のように話したという。
「すごく独創的なアイデアが浮かんだのに、チームメートがすぐにそれを見られるといったことはよくある。当然、腹が立つよね」