レッドブルがシーズン開幕前に違法なテストを行っていたと報じられた件について、それは違法なものではなかったと主張した。
今週になって、レッドブルがバーレーンでのシーズン前公式テストと開幕戦のF1オーストラリアGPの間に6日間に及ぶテストを秘密裏に行っていたと報じられた。
そのテストはオーストリアのグラーツにある自動車技術関連会社AVLの「ローリングロード」設備を用いて行われたもので、そこにはエンジンサプライヤーであるルノーや、姉妹チームであるトロロッソもかかわっていたとされていた。
これに対しレッドブルは、5日(木)の夜に、そのような違法テストを実施したことはないと、その報道内容を否定した。
だが、レッドブルでは同時に、「記事で指摘されたようなテストはレギュレーションで許容されるものだろう」と指摘している。
そして、ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』は、今回のうわさの真相をつきとめたように見える。
『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』によれば、今回の話が広まったのは、匿名の人物がレッドブルのライバルチームであるフェラーリやメルセデスAMG、そしてザウバー、さらにはF1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)へ書簡を送りつけたことが発端となっていた。
だが、同誌は、「フロントとリアのウイングが取り外されたトロロッソのシャシーが“ローリングロード”に載せられ、(風洞による)空気の流れを当てない状態で走行を行っていた」ことが分かったとし、次のように続けている。
「それゆえ、そのテストはベンチテストであり、完全に合法的なものだ。その手紙を匿名で送りつけた者についてはまだ特定できていない」
トロロッソとルノーは、この件に関してまだコメントを行っていない。