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カナダGPもメルセデスAMGの圧勝だろうとF1チャンピオンたち

2014年06月06日(金)18:01 pm

2014年シーズンは、ここまでの6レースはすべてメルセデスAMGが優勝を飾り、圧倒的な強さを示している。そして今週末のF1カナダGP(8日決勝)でもその勢いは止まりそうにない。

2014年F1ポイントランキング

現在、メルセデスAMGに次いでチーム別ランキングで2番手につけているレッドブルも、狭く、曲がりくねったモナコ(第6戦)の市街地サーキットではメルセデスAMGに近いペースで走ることができていた。

だが、今週末のジル・ビルヌーブ・サーキットはエンジンパワーが物を言うストップ・アンド・ゴーのサーキットであり、パワー不足を指摘されているルノーエンジンを搭載するチームが苦戦を強いられるのは間違いなさそうだ。

5日(木)に、モントリオールでもグリッド上位の差はモナコのように接近したものになりそうかと尋ねられた2008年のF1チャンピオンであるルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)は、「僕の考えでは、そうはならないと思う」と答え、次のように付け加えた。

「ルノーとフェラーリがストレートでの僕たちのスピードに対抗できるようにするためには、今週末に向けて並外れて素晴らしい仕事をしなくてはならなかっただろうね」

メルセデスAMG勢のライバルであるドライバーたちも、軽々と時速300kmを超えるスピードを出すメルセデスのV6ターボエンジンは、モントリオールではさらに手が届かないところに行ってしまいそうだと考えている。

昨シーズンは後半に9連勝を飾る活躍を見せた4年連続F1チャンピオンのセバスチャン・ベッテル(レッドブル)は、過去何十年をさかのぼってみても、これほどのワンサイドゲームになった年は思いつかないとしている。

「1988年以降、これほど圧倒的に支配した者はいなかった」

マクラーレンのアイルトン・セナとアラン・プロストの2人が16戦中15勝をあげた1988年に言及しながら、『Speedweek(スピードウィーク)』にそう語ったベッテルは、「今の差はものすごく大きいよ」と付け加えた。

こうした状況の中、今年のF1の興味は、メルセデスAMGのチームメート同士であるハミルトンとニコ・ロズベルグの戦いのほうに移りつつある。

ベッテルはさらに続けた。

「もし彼らがお互いにクラッシュするようなことになれば、間違いなく僕たちやほかのドライバーたちにとっても好都合なのは確かだよ。でも、そういうことは起こらないと思う。彼らは2人とももっと利口だからね」

自分自身も、昨年限りでF1を引退したチームメートのマーク・ウェバーとの間に数年に及ぶぎくしゃくした関係を経験していたベッテルは、次のように続けている。

「自分のチームメートと争うべきじゃないよ。チーム内の雰囲気を乱してしまうからね。でも、親友である必要もないんだ」

モントリオールでも、ハミルトンとロズベルグの間で優勝が争われることになる可能性が圧倒的に大きいわけだが、ここではハミルトンのほうが少し有利となるかもしれない。

2週間前にモナコGPで2連覇を達成したロズベルグだが、モントリオールではこれまで5位以上の成績を収めたことがない。一方のハミルトンは、これまでにジル・ビルヌーブ・サーキットで3勝をあげているのだ。

だが、ロズベルグは次のように主張した。

「僕に言わせればハミルトンが優勝候補ではないね。僕も勝つためにここにいるんだから」

一方、かつて2005年と2006年に2度F1チャンピオンに輝いたフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)は、少なくとも、F1はハミルトンとロズベルグがトップ争いを演じていることを喜ぶべきだと考えている。

「彼らがお互いに張り合っているのはメディアにとってはいいことだよ」

『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』にそう語ったアロンソは、次のように付け加えている。

「今年のレースはあまりにもメルセデスAMGが強すぎて、それほど面白くないからね」

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