F1公式エンジンサプライヤーであるルノーは、今週末にモントリオールで開催されるF1カナダGP(6月8日決勝)において、今シーズン序盤に抱えていた技術的トラブルの修復状況を確認することになる。
今シーズンの第7戦にあたるカナダGPを前に、ルノーでは、モントリオールにおいてV6パワーユニットの「修復過程を完了するだろう」との声明を発表した。
ルノーのF1エンジン責任者であるレミ・タフィンは、今週次のように語った。
「我々はシーズン開幕当初、カナダ以後は修復状態から抜け出して戦列に復帰できるだろうと述べた」
「過去4レースにおいて、我々はさまざまな新しい改良部品をつぎ込んできたが、このプロセスはモントリオールで完了することになる。モントリオールは、実質的に我々がライバルたちに対してどのような位置にあるのかということが示される最初の機会となるだろう」
前戦のモナコGP(第6戦)ではエンジンパワーはそれほど重要ではなかったが、モントリオールのジル・ビルヌーブ・サーキットは、現在圧倒的な強さを誇っているメルセデスエンジンにとって有利なサーキットだと考えられている。
タフィンも、エンジンパワーの重要性からすれば、カナダは「今シーズンここまでにおいて最も厳しい挑戦」になるだろうと認め、次のように付け加えた。
「現実的には、我々は謙虚であるべきだ。だが、我々が冬のテストのときからどれほどの進歩を遂げることができたのか、そして今後どれだけの仕事が残されているのかを見るための非常にいいテストになるだろう」