今週末F1カナダGP(6月8日決勝)が開催されるモントリオールだが、この人気のあるレースが将来も開催され続けるかどうかいまだ正式には確定していない状況だ。
2か月前、カナダのレース主催者であるフランソワ・デュモンティエは、今年のレースがジル・ビルヌーブ・サーキットで開催される前までに来年以降の契約を締結することが「急務」だと語っていた。
デュモンティエは、F1最高責任者であるバーニー・エクレストンとの間で、新たに10年間の契約締結についての交渉が行われているものの、「まだ調印には至っていない」と認めていた。
フランス語新聞である『La Presse(プレス)』によれば、その契約が成立するためには、デュモンティエやエクレストンを始め、レース開催資金援助にかかわる政府機関の決裁者全員による合意が必要だという。
ケベック州の新たな観光担当大臣であるドミニク・ビエンの代理人は、「交渉は非常にうまく進んでいる」と、次のように語った。
「(今年4月にケベック州で)政権交代があったことによる影響はない。関係者全員の準備が整い次第、正式に発表することになる」
さらに、モントリオールの市長であるデニ・コデールも次のようなコメントを行っている。
「今後10年に向けた問題解決に取り組むつもりだ。うまく運んでいるよ」
「そのうち発表することになるだろう。だが、全員で話し合いを行っているし、非常にうまく進展しているよ。後は時間が解決するはずだ」
伝えられるところによれば、エクレストンは老朽化したサーキットや関連施設の改修を求めるとともに、新たに締結される10年契約においてはその開催権料に1年につき4パーセントの物価調整費の上積みを要求しているとされている。
デュモンティエは3日(火)に次のようなコメントを行っている。
「すべての関係者が協議を続けており、声明ももうすぐ発表できると考えたい」