どうやら、アメリカ国籍の新チームが2015年にF1にデビューを果たすのは難しそうだ。
1週間ほど前までは、NASCARチームの共同オーナーでもあるジーン・ハースのチームは、かつてF1で活躍した技術者であるギュンター・シュタイナーのリードのもとに、2015年からのF1参戦に向けて準備を行っていると報じられていた。
『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』は、ハースが200人体制のチームを作ろうとしていると報じるとともに、「大勢が興味を示しているが、エンジンパートナーが決まらないうちは人を採用するわけにはいかない」との関係者のコメントを引用していた。
世界3大レースのひとつにも数えられる伝統のインディ500マイルが行われた先週末、ハースは『motorsport.com』に対し、フェラーリからエンジンなどの供給を受ける話はうまく進んでいると次のように語った。
「(フェラーリとは)まだ正式な契約書にサインしたわけではないが、かなり近づいている」
また、ハースはイタリアのシャシーメーカーであるダラーラ社の関係者ともインディアナポリスで会っていたという。
「彼らにはそれができるし、そうしたいと望んでいる。彼らは我々の手助けをすることに非常に興味を抱いているよ」とハースは語った。
しかし、ハースは次のように続け、2015年からのF1参戦に間に合わせるのは難しいだろうと考えていることをほのめかした。
「彼らは長期的によいパートナーシップを築きたいと考えていると思う。我々は発注しなくてはならないが、さまざまなものを発注し、スケジュール通りに進めるためには時間がかかるんだ」
「思ったよりも、計画の遂行には時間がかかり過ぎているようだ」
最新のニュースによれば、ハースは急いで2015年からの参戦を目指すのではなく、2016年から参戦することを目標にしたようだ。ハースは次のように付け加えている。
「もうすぐ6月だ。つまり、あと7か月しか残されていないわけだし、タイミングの問題は本当に厳しくなり始めているよ」