24日(土)に行われたF1モナコGP予選でポールポジションを獲得したニコ・ロズベルグ(メルセデスAMG)だが、予選後に審議対象となり、競技委員会により調査を受けていた。だが、競技委員会はこれについて問題があったとは認めず、ロズベルグの2年連続ポールポジションが正式に確定した。
予選Q3の終盤に、ニコ・ロズベルグ(メルセデスAMG)がターン5手前でタイヤをロックさせ、エスケープゾーンへとクルマを入れた。これにより区間イエローが出され、ロズベルグの後方で最後のアタックラップを行っていたルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)を始め数名のドライバーがそれによってペースを落とさざるを得ない状況に陥っていた。
そのときロズベルグが犯したミスについて、すでにその時点で暫定ポールポジションタイムを出していたロズベルグが、ハミルトンの走行を妨害しようとしてわざと起こしたものではないかとの疑いがかけられ、審議の対象となっていた。
だが、ロズベルグのクルマのテレメトリーやビデオ映像などを確認した結果、競技委員会はロズベルグが故意にミスを犯していたのではないと判定した。
競技委員会が出した声明には、次のように書かれている。
「競技委員会はチームとFIAから提出されたビデオとテレメトリーのデータを調査した結果、ターン5での事例に関して、故意になされたもので判断すべきいかなる証拠も見いださなかった」