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アロンソ自身がフェラーリとの関係悪化を示唆

2014年05月23日(金)12:44 pm

現在、フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)は、タイトル争いに加わることができないフェラーリに対して我慢の限界にきており、ほかのチームへの移籍を考えているのではないかとのうわさがささやかれている。

そして、アロンソ本人がこうしたうわさに関して火に油を注ぐような発言を21日(水)に行った。

すでにF1ドライバーの中では最高の年俸を稼ぎ出していると言われるアロンソだが、今週初めにはライバルのメルセデスAMGを傘下に収めるダイムラーのディーター・ツェッチェ会長も、現在のドライバーの中ではアロンソが「恐らく最高のドライバーだろう」と賛辞を送っていた。

このツェッチェの発言について21日(水)に質問を受けたアロンソは「分からないよ」と答え、次のように続けた。

「自分について褒められたりすれば、それはうれしいものだし、本当にありがたく思うよ」

スペインの日刊スポーツ紙『AS』にそう語ったアロンソは、次のように付け加えた。

「でも、それは興味深いし、かなり気になる話だね。こういう褒め言葉はいつもほかのチームとか、僕が所属しているところ以外の人から語られるんだよ」

このアロンソのコメントは、自身とフェラーリとの関係がさらに気まずいものとなっていることをほのめかしているように聞こえる。

事実、アロンソは、フェラーリの新たなチーム代表となったマルコ・マティアッチに関しても、ここまでのところ彼は苦戦の続く現在のフェラーリに対して何の影響も及ぼしていないとモナコで記者たちに次のように語った。

「すぐにそうできるとは思わないよ」

「彼はまだチームの状況やF1の環境、レースのある週末のことを学んでいるところだからね」

そう語ったアロンソは次のように付け加えた。

「予選も、レースも、会議やファクトリーでの作業についても、何も変わったとは感じられないよ。すべて以前のままさ」

5年にわたってフェラーリでF1タイトルを狙えるクルマを待ち望んでいたアロンソだが、いまだにタイトルには手が届いていない。しかも今年は、かつてフェラーリでF1チャンピオンとなったキミ・ライコネンがチームメートとして迎えられた。そして何よりも、今年のフェラーリのF1カーには今のところタイトルを狙えるだけの力がないのは明らかだ。

こうした状況を考えれば、アロンソがフェラーリに対する忍耐を失ってきているという兆候を示しても不思議なことではないだろう。

そのアロンソは、今週末のモナコGPに対しても悲観的だ。『Marca(マルカ)』に対し、アロンソは次のように語った。

「モナコは特別なサーキットだ。だから、状況は少し変わるかもしれない。だけど、彼らにはすべてのレースで1-2体制を築いてきたほどの優位性がある」

「メルセデスAMGがここでは圧倒的な強さを示すことができないなんて、考えられるわけがないよ」とアロンソは締めくくっている。

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