22日(木)の第6戦モナコGP初日は、コースの内外で大騒ぎだった。
まず、今季F1世界選手権をリードするルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)の朝は、2人のチームスタッフがドアをたたく音で始まった。彼らは、ヨットハーバーに停泊するボートの主を起こしに行ったのだ。
フリー走行1回目開始直前、陸に降り立ったハミルトンは走ってパドックへ。そのとき既にメルセデス・ベンツのV6ターボエンジンは暖機運転が始まっていた。
「寝坊しちゃった」とは、ハミルトンの弁だ。
いっぽう、キミ・ライコネン(フェラーリ)の身にもハプニングが降りかかった。セバスチャン・ベッテル車の進路をふさぐ形でピットレーンを歩くライコネン。危険を察したレッドブルのメカニックは、大慌てで彼を押しのけたのだ。
ところでベッテルだが、今季序盤、ドライビングに苦しんだRB10のシャシーに「ゆがみ」が発見されたとの報道を否定した。
彼はドイツ『Sky(スカイ)』に、こう語ったのだ。「シャシーそのものには何の問題もない」
「マシンを調整する際、僕らは特定の計測器を使うんだ。その数値があまり正しくないことが判明したんだよ」