ロータスのロマン・グロージャンが、今シーズン限りでロータスを離脱する可能性を否定しなかった。
今週早々、ロータスのオーナー兼チーム代表であるジェラルド・ロペスは、危険なドライビングやクラッシュなどが多いとして批判を受けることの多い同チームのドライバー、パストール・マルドナードを擁護する発言をする中で、かつて同じようなスランプ状態にあったグロージャンも、いまや複数のF1チームが獲得を望む人気ドライバーになっていると明かしていた。
「ロマンについても同じようなことは経験してきた。誰もがそのときは彼を見限っていたが、今では彼を自分たちのチームに入れられないかと探りを入れてくるところもあるくらいだ」とそのときロペスは語っていた。
このロペスの発言についてコメントを求められたグロージャンは、『RMC』に対し、「それはうれしいね。お世辞だろうけど、そういうふうに言われるのはいい気分だよ」と答え、さらに次のように続けた。
「でも、今シーズンもやっと6レース目だし、これからまだ多くの紆余(うよ)曲折があるだろうから、将来(のことを考えるの)はまだかなり先のことだと思うよ」
だが、グロージャンは、2015年には黒と金色のカラーリングが施されたロータスのF1カーを運転していない可能性もあるとほのめかした。
エンストンに本部を構えるロータスの2014年シーズンは、ここまで非常に厳しいものとなっている。開幕当初は信頼性と戦闘力不足に悩まされ、最近では再び財政危機に陥っているのではないかとのうわさに悩まされている。
毎年恒例となっているドライバー移籍のうわさが飛び交う「シリー・シーズン」に関し、「いつも大体夏休みの間ころからそれが始まるんだ」と語り始めたグロージャンは、次のように締めくくった。
「僕だって多くのレースで優勝して、F1チャンピオンになることを目指したいよ。そのためには、それを可能にしてくれるクルマがあるチームにいることが必要だよ」