フェラーリ会長のルカ・ディ・モンテゼモーロは22日(木)、このところ不満がたまり気味とされるフェルナンド・アロンソ対策に乗り出した。
今週、ダイムラーおよびメルセデス・ベンツのディーター・ツェッチェ最高経営責任者は、アロンソこそF1で「おそらく最高のドライバー」といった称賛を送っている。いったいアロンソは、何がおもしろくないのか。
ライバルからは褒めことばが寄せられるのに、身内から「正反対の」フィードバックが返ってくるのは「不思議でならない」。これがアロンソの言い分だ。
もはや、フェラーリに対するアロンソの我慢は限界に達していると考えるべきだろう。イタリアの名門に在籍5年、彼らはアロンソにタイトルを取れるマシンを与えるといい続けている。
そこで素早く収拾に動いたのがモンテゼモーロだ。次のコメントを電子メールでマスコミに送りつけるとともに、同じ文をチームの公式ウェブサイトに掲載したのである。
「フェルナンドは世界最高のドライバーだ。どのレースでも常に200%の力を発揮してくれる」
モンテゼモーロがいかにアロンソを評しているか、本人は「知っている」と彼はいう。
「いわゆるF1の専門家たちが、まだそのことを理解せず、ありもしない火ダネを常に探しまわっているのは信じ難い」
一方、血圧が上がりっぱなしとされるアロンソは、マルコ・マティアッチのチーム代表就任にも関わらず事態の進展がみられないとモナコで語っている。
これについてモンテゼモーロは、マティアッチの手によって今後、「技術と組織の両面で多くの変更が施される」と話す。
「ドライバーたちやファンの皆さんと同様、それこそ私の求めるところだ。そのほかすべては単なるたわごとに過ぎない」