今年初開催が予定されているF1ロシアGP(10月12日決勝)の準備責任者が、F1レースが中止となる恐れはないとの見解を示した。
ソチが属しているクラスノダール地域でロシアGPの開催準備に携わっているアレキサンダー・サウリンが、ロシアとウクライナの情勢悪化に伴って開催が懸念されているロシアGPについて、ドイツの『DPA通信』に次のように語った。
「予定通りに進んでいる。必要な検査も行われているし、ロシアでのF1初開催には何の問題もない」
ロシアとウクライナの間に戦争の危機が叫ばれ、ヨーロッパ諸国やアメリカがロシアに制裁措置を加えるという状況を受け、ソチでのF1レースはキャンセルされるのではないかとの報道が相次いでいる。だが、これについてサウリンは次のように続けた。
「お客さまにはくつろいでいただけるよう、すべてを整えている。我々はこうした政治的なこととF1を結び付けてはいない」
「現時点ではソチに行くのは安全だし、10月になってもそれは変わらないだろう」
「我々は訪れてくれる人たちの安全を保障する。これが我々の基準だし、それは今後も同じだ」
経済制裁によって西側からの資金や銀行口座はすでに凍結されているが、サウリンは、このことがF1開催に向けて障害になることはないと次のように続けた。
「我々には契約があるし、それを守るだけだ。我々は保証を受けている。そして現時点ではレース開催に向けての経済的問題は何もない」
「我々はロシアに1,200万人のF1視聴者を抱えている。それに、チケットの80パーセントはすでに予約されている。決勝のチケットは売り切れてしまうだろう」、とサウリンは主張した。