かつて3度F1チャンピオンに輝いたオーストラリア出身の元F1ドライバー、ジャック・ブラバムが亡くなった。88歳だった。
かつてオーストラリア空軍のメカニックを務めていたブラバムは、1940年代終盤からダートトラックでのレースに親しむようになっていた。その後イギリスへ渡ったブラバムは1955年にクーパー・レーシングからF1に参戦を始め、1959年と1960年のF1タイトルを獲得。その後、1961年には自らのチーム「ブラバム」で参戦を開始し、1966年には自身3度目となるF1チャンピオンの座についている。
1959年のモナコGPでの初優勝から、引退した1970年に南アフリカGPで遂げた最後の優勝まで、合計14レースで優勝。29歳でF1デビューを飾り、引退したときには44歳であった。ブラバムはF1の歴史上、自身のチームで設計・製造したF1カーによってF1タイトルを勝ち取った唯一のドライバーである。
息子のデビッドは、ブラバムが肝臓病との長い闘病生活の後、ゴールドコーストにある自宅で18日(日)に息を引き取ったことを認め、次のようなコメントを発表している。
「父は、誰もが夢見ることさえかなわなかった多くのことを成し遂げ、素晴らしい人生を送りました」