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レッドブルに「罰をさずける」とニキ・ラウダ

2014年05月16日(金)19:13 pm

自分の名前がサーキットから消されてしまったことで、メルセデスAMGの非常勤会長であるニキ・ラウダがかんかんに怒っている。

今年は、2003年に開催されたのを最後にF1カレンダーからその名前を消していたF1オーストリアGPが11年ぶりに開催(6月22日決勝)されることになっている。

オーストリアのシュピールベルクにあり、かつてオーストリアGPが開催されていたサーキット「A1リンク」は、その後世界的エナジー飲料メーカーであるレッドブルによって買収され、大幅な改修が施されるとともに、現在では「レッドブルリンク」という新しい名前が与えられている。

かつてA1リンクと呼ばれていたころには、ひとつのコーナーに「ニキ・ラウダ・カーブ」という名前が付けられていた。これは、地元オーストリアが生んだ偉大な元F1レーサーであるラウダに敬意を表してのものだった。

だが、今ではそのコーナーの名前は「ピレリ」に変えられている。また、やはりオーストリア出身元F1ドライバーの名前が付けられていた「ゲルハルト・ベルガー・カーブ」も、現在ではドイツで工具やケミカル製品を製造する「ウルト」という企業の名前に置き換えられている。

「ものすごく残念だよ」

かつて3度F1チャンピオンに輝いたラウダは、『Kleine Zeitung(クライネ・ツァイトゥング)』紙にそう語ると、次のように付け加えた。

「これは、今私がメルセデスAMGの一員であり、我々がレッドブルを負かしているからに違いないよ」

これまでのところ、1970年シーズン中に事故死を遂げながら、それまで獲得していたポイント数によりその年のF1チャンピオンに輝いたことで知られるオーストリア人元F1ドライバーのヨッヘン・リントにささげられた「ヨッヘン・リント・カーブ」は、まだその名を残している。これは、レッドブルがそのコーナーに名前を付けるべきスポンサーを獲得できなかったためだと言われている。

『Kleine Zeitung(クライネ・ツァイトゥング)』は、そのコーナーでさえ、もしも魅力的な金額をオファーするスポンサーが現れれば名称が変えられることになるだろうと書いている。

しかし、怒りが収まらないラウダは、次のように締めくくっている。

「この罰として、メルセデスAMGは喜んでシュピールベルクで1-2フィニッシュを祝うことにするよ」

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