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小規模チームが「戦略グループ」から除外されているのは当然だとF1のボス

2014年05月16日(金)15:44 pm

F1最高責任者のバーニー・エクレストンが、F1に新たに設けられた意思決定機関である「戦略グループ」への批判に対して反論を行った。

「戦略グループ」は、現在F1にエントリーしている11チーム中6チームだけがその構成メンバーとなっている。いわゆる有力チームであるメルセデスAMG、フェラーリ、レッドブル、マクラーレンに加え、昨シーズンにチーム別ランキングで4位となったロータス、そして歴史的に貢献度が高いとしてウィリアムズという顔ぶれだ。

だが、F1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)が2015年シーズンから導入を予定していた予算制限ルールの導入を、この戦略グループが否認。これに怒った小規模チームたちは、自分たちにF1に関する意思決定に参加する権利が与えられていないことに対して反撃に打って出ていた。

小規模チームたちは、この戦略グループが、欧州連合(EU)が定めた競争法に違反するのではないかとの疑問を呈している。そして、その後ヨーロッパ委員会がこの戦略グループの動向を「監視」していることが明らかになっている。

だが、エクレストンは、この戦略グループから、ザウバー、フォース・インディア、マルシャ、そしてケータハムという4つの小規模チームが除外されていることについて、その正当性を主張している。

エクレストンは、F1ビジネス記者として知られるクリスチャン・シルトを通じ、『Independent(インデペンデント)』に次のように語った。

「戦略グループに属していない4つのチームがある。それはどうしてか?」

「なぜなら、(ほかの6チームは)みんな2020年までF1でレースをすることを確約しているし、それに見合った保証もしている。だが、彼らはそうではない」

だが、小規模チームがその見解には賛同できないのは明らかだ。

ケータハムのチーム代表であるシリル・アビテブールは、F1スペインGP(第5戦)が開催された先週のバルセロナにおいて次のように語った。

「ケータハムの声は、フェラーリの声と同じようには聞いてもらえない。しかし、そうだからといって我々が話し合いにも加わることができないというのはおかしいだろう。少なくとも、透明性を維持するためにもね」

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