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「もう引退すべきかな?」とベッテル

2014年05月15日(木)18:59 pm

バルセロナ-カタルーニャ・サーキットで行われたF1公式テストは14日(水)に最終日となる2日目を迎えたが、最大の話題はメルセデスAMGがテストした「メガホン式」排気管のことだったかもしれない。

だが、もうひとつ記者たちを騒がしくした事件も起きていた。それは、セバスチャン・ベッテル(レッドブル)が、この日初めて今季のF1カーでテストを行ったウィリアムズの女性ドライバー、スージー・ヴォルフよりもラップタイムが遅かったということだ。

この件について質問を受けたベッテルは苦笑いをしながら、次のように返した。

「じゃ、もう僕は引退したほうがいいかな?」

このところ、自分自身のここまでの苦戦とともに、新しいチームメートであるダニエル・リカルドの活躍が目立つことで、すっかりその影が薄くなってきているように見えるベッテル。

だが、F1では何が起こるかは分からない。歴史もそれを物語っている。

例えば、全16戦で行われていた1987年に自身3度目のF1タイトルを獲得したネルソン・ピケだが、その年ピケが優勝を飾ったのはシーズン半ばの第8戦のことだった。

とは言うものの、これまでのデータを見れば、さらにルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)のほうが有利だということになる。これまでシーズン中に4連勝を飾ったドライバーでタイトルが獲得できなかった者は誰もいないのだ。

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