メルセデスAMGはバルセロナのカタルーニャ・サーキットで行われたF1合同テスト二日目の14日(水)、「ラッパ型」の新排気管を初めて試したが、評判は微妙だった。
『Reuters(ロイター通信)』のアラン・ボールドウィン記者など、「メルセデスAMGはまるでマシンのリア部分にブブゼラ(南アフリカの管楽器)を取り付けたように見える」と報じたほどだ。
ドイツ『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』はマシン後部の突起物を撮影、同誌のツイッターに流している。
問題なのは形状の美醜よりも、むしろメディアが「メガホン」と呼ぶ排気管の付属物に音量増大の効果があるかどうかだ。
ドイツ『RTL』のレポーター、フロリアン・ケーニッヒは次のように報告している。「とりあえず音に関して嬉しいニュースは何もない」
イギリス『BBC』の契約ジャーナリスト、アンドリュー・ベンソンも同様の見方をしている。合同テストにつめかけたファンの意見は「ほぼ一様に否定的」だったのだ。
独ジャーナリスト、ビアンカ・ガーロフは次のように語る。「新しい音はさらにひどいと思う」。さらに『Sky(スカイ)』のレイチェル・ブルックスは、「聴感上、何も違いを」感じないとレポートした。
ニコ・ロズベルグが排気管のトランペットを装着して走ったW05の音は、『RTL』のウェブサイトで聴くことができる。
『Speedweek(スピードウィーク)』のマティアス・ブルナー記者によると、午後にはロズベルグのマシンから「トランペット」が取り除かれたという。