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ロズベルグ「メガホン式増音対策は失敗」

2014年05月15日(木)15:32 pm

14日(水)にバルセロナで行われたF1公式テストにおいて、メルセデスAMGのニコ・ロズベルグが「メガホン式」の音量増大用アタッチメントのテストを行った。だが、その「メガホン」は期待された効果を生むことができなかったようだ。

この日のテストで、ロズベルグは今年から導入されたV6エンジンの音を増大させるために設計されたトランペットのような形状の装置を自分のF1カーの排気管に取り付けてテスト走行を行った。だが、ロズベルグはその後『インスタグラム』に動画を投稿し、その中で「あまりいい対策ではなかった」と語っている。

「機能しなかったよ」と語ったロズベルグは、次のように付け加えた。

「それほど音は大きくならなかった。だから何かほかの解決策を探さないとね」

今シーズン序盤に今季のエンジン音が小さくなったとの不満を持っていたファンも、ほとんどがこの「トランペット」の見た目や音に対して非難の声を上げている。

あるF1ファンは『BBC』のアンドリュー・ベンソン記者に次のように訴えた。

「クルマがもっと大きな音を発生させるためだけに特別な装置をつけようという発想はばかげているし、不愉快だよ」

先週、メルセデスAMGのビジネス担当エグゼクティブディレクターであるトト・ヴォルフは次のように語っていた。

「F1にとって興味深い瞬間となるよ」

「これまで、F1は観客のために大きな音を出すことが必要だと言われてきた。恐らく、今それは変化しつつあるんじゃないかな」

F1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)のジャン・トッド会長は、今シーズン序盤にエンジン音に対する大きな不満の声が上がったことを受け、音量問題に取り組むことに合意していた。事実、今週メルセデスAMGが行ったメガホン式対策案のテストもFIAの認可によるものだ。

トッドは先週、『Telegraph(テレグラフ)』に対して次のように語っていた。

「それは好みの問題なんだ」

「私自身は音に関して何の問題も持っていない。だが、多くの人たちがもっと音量を上げて欲しいと言うのであれば、私としてはそのことを考慮する必要がある」

「だが、2、3か月もすれば、誰も音のことについては何も言わなくなるよ。本当さ」

ドイツの『SID通信』が行った調査によれば、F1ファンのうち36%が2014年のF1は「魅力が減った」と答えたという。だがその一方で、46%のファンが、世界最高峰のモータースポーツであるF1がこれまで同様に面白いと答えたとしている。

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