レッドブルは6月下旬の第8戦オーストリアGP開催を待って、2014年シーズンの今後を検討する。
チームのアドバイザー、ヘルムート・マルコ博士が語ったもので、あくまでタイトル防衛にこだわるチームオーナーのディートリッヒ・マテシッツとは一線を画す考えだ。
今季は5戦を終えてメルセデスAMGがすべて勝ちをさらっている。ただし、レッドブルも冬季テストの惨状から立ち直って復調著しいのも事実だ。
6月22日、改修なったレッドブル・リンクで行われるオーストリアGPについてマルコは、次のように『APA通信』に語る。「オーストリアでのレースがひと区切りとなる」
「われわれも、それまでにはエンジンを完全に把握していることだろう」
「今後についてはその時点で見極める」
かねてから、今季型RB10はタイトルを取れるマシンと公言しているレッドブル。裏を返すと、足を引っ張っているのはルノー・エンジンということだ。
もっとも、ルノーはルノーで素早い巻き返しを強調している。
「本来の調子まで90%のところまで来ているといえる。微調整も次が最後だ」と、ルノーの責任者レミ・タフィンはスペインGPで語っていた。
レッドブルはエンジンメーカーの変更を当面、否定している。
「どこへ変えろというんだ?」と話すのはマテシッツだ。「他メーカーにあてなどないし、ルノーとは長期契約を結んでいるんだ」
従って、レッドブルとしてはルノーの尻を叩くしかないとマテシッツはいう。
「シーズン中盤までには、メルセデスAMGの背中が見えるぐらいに近づいておきたいものだ」「いついかなる時も、最後まで希望を捨ててはならない!」