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法廷闘争中のF1ボスを気遣うレッドブルのチーム代表

2014年05月13日(火)11:47 am

現在、ドイツにおいて汚職容疑に関する裁判が進行中のF1最高責任者バーニー・エクレストンだが、先週末開催されたF1第5戦スペインGPの決勝ではパドックにその姿を見せていた。だが、裁判による心労のためか、エクレストンはかなり疲れ果てた様子だった。

83歳のエクレストンは、9日(金)にミュンヘンの裁判所に出廷し、重要な証人である元銀行家であり、すでに汚職容疑で有罪となって収監されているゲルハルト・グリブコウスキーの証言に耳を傾けていた。エクレストンは、その後ミュンヘンからほぼ直接スペインへと向かい、日曜日の決勝に姿を現していた。

この裁判により、エクレストンもそのうちグリブコウスキー同様に刑務所に入ることになるだろうと考えている者もいる。スペインでは、エクレストンは疲れ切った様子で、それまでの陽気で快活な雰囲気は見られなかったと伝えられている。

恐らく、エクレストンはF1運営という仕事に加え、ミュンヘンでの裁判を迎えたことで、これまでになく多忙となっているのは事実だろう。

エクレストンは単にスペインGPへの訪問を取りやめるというわけにはいかなかったようだ。というのも、彼はここバルセロナでほぼ全員のF1レース主催者たちと面会。そして、その中にはクリミアやウクライナの情勢によって開催が危ぶまれているF1ロシアGP(10月12日決勝)の主催者も含まれていた。

さらに、エクレストンは現在のF1に影響力を持つダイムラー社の会長ディーター・ツェッチェや、レッドブル社の総帥であるディートリッヒ・マテシッツなどとも会っていた。

そして、ドイツの『DPA通信』では、エクレストンは13日(火)には再びミュンヘンの法廷へ出廷することになっていると報じている。

レッドブルのチーム代表であり、エクレストンの親しい友人でもあるクリスチャン・ホーナーは、「実際、彼(エクレストン)は今、非常に大きな精神的負担を抱えている」と語った。

ゆくゆくはエクレストンの後継者としてF1の最高責任者となるのではないかとのうわさもささやかれ続けているホーナーは、次のように付け加えた。

「バーニーは、すべてを自分で抱え込んでいるからね」

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