フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)のメルセデスAMG移籍は可能性ゼロだ。
F1第5戦スペインGPの舞台バルセロナで渦巻いているうわさによると、フェラーリに対してますます不満の色濃いアロンソは、2015年のメルセデスAMGにシートの空きがないかどうか探りを入れたらしい。
アロンソには来季以降もフェラーリとの契約が残っており、さらにニコ・ロズベルグとルイス・ハミルトンの両名も同様にメルセデスAMGがガッチリと抑えているにもかかわらずだ。
オーストリア『Salzburger Nachrichten(ザルツブルガー・ナッハリヒテン)』紙によると、歯に衣着せぬ発言で知られるメルセデスAMG会長のニキ・ラウダはすぐさま、以上の憶測を「ウソ八百」と決めつけている。
チームの最高責任者トト・ヴォルフは、次のように語った。「われわれは長期で物ごとを考える。今日あしたの話に興味はないよ」
メルセデスAMGにとってアロンソはお呼びでないわけだ。
そればかりか、これまで速さで楽々とチームメートのキミ・ライコネンを上回っていたはずが、よりによって母国レースのスペインGPではライコネンの後じんを拝している。
スペインの通信社『Europa Press(エウロパ・プレス)』は次のようなアロンソのコメントを伝えている。「僕が気にするのはむしろ、メルセデスAMGに付けられた1秒8の差だ」
ライコネンも、チーム内バトルに興味なさげだ。
「予選で彼(アロンソ)を負かしたからといって何の満足感もないね」と、ライコネン。「僕はトップ争いがしたいんだ」
「もちろん彼(アロンソ)の後ろよりは前でスタートした方が良い。でも6番手や7番手ではどうしようもないよ」