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ペレスがタイヤ批判

2014年05月11日(日)18:03 pm

セルジオ・ペレス(フォース・インディア)がF1にタイヤを独占供給する伊ピレリ社にかみ付いた。彼らがF1第5戦スペインGPに持ち込んだ2種類のドライ用タイヤは、その選択があまりに保守的だというのである。

彼らの2013年はとにかくハプニングの連続で、たいへんな議論を呼んだシーズンだった。ただ今季ここまでF1を取り巻く話題といえば、大幅に変わった新規則とおとなしいエンジン音のふたつに絞られている。

ではロシアのF1情報ウェブサイト『f1news.ru』に載ったペレスの主張をきいてみよう。「問題は、ピレリが僕らドライバーに攻撃的で楽しくなるようなドライビングをさせてくれないことなんだ」

「昨年に比べてダウンフォースも減らされている。おかげで僕らは超硬いコンパウンドのタイヤで運転させられる始末さ」

「ピレリは前輪のささくれを気にしているみたいだが、僕らF1とGP2(タイヤは同じくピレリ)の違いを見比べてほしい。今のGP2マシンはラップタイムがF1にかなり近づいていて、それこそ憂慮すべきじゃないかな」

「F1チームの活動予算はGP2チームの少なくとも8倍はある。ところがタイム差ときたら、一周あたり1秒半かせいぜい2秒というところだ。これじゃ話にならないよ」

「ピレリはもっと攻撃的になるべきというのが僕の意見だ。日曜日の決勝といったら、僕らがやっているのはお互い前のクルマを追って走ることだけさ。これでは今にレースがつまらなくなる。モータースポーツ界にとって良くないよ」

フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)も、スペインGP用にピレリが選択したタイヤは「守りに入りすぎ」といっている。さらにペレスによると、こうした意見の持ち主は二人だけではないという。

「ドラミ(ドライバーズ・ミーティング)ではみんなが文句をいっていた。マシンがスライドするだの、良好なグリップを保つのが難しいだのね」

「お願いだからピレリは僕らのいうことに耳を傾けてほしい。そして、F1ファンのことを考えてレースをもっと面白くするよう対策を講じてもらいたい」

ところが、ピレリのモータースポーツ部門責任者ポール・ヘンベリーは、これに対決姿勢だ。不平をいうドライバーは自分が置かれた状況の「いい訳」をしているにすぎないと、ヘンベリーは次のように述べる。

「そんなの誰もが同じ条件だろう」「マシンが完全に変わった今年、われわれも異なるアプローチを取らざるを得ないよ」

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