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佐藤琢磨が9位フィニッシュ。インディカー第4戦インディアナポリスGP

2014年05月11日(日)12:18 pm

今季のインディカー・シリーズ第4戦グランプリ・オブ・インディアナポリスが現地時間の10日(日本時間11日早朝)に行われ、16番グリッドからスタートした元F1ドライバーの佐藤琢磨(AJフォイト・レーシング)は9位となった。

優勝は、シモン・パジェノー(シュミット・ピーターソン・モータースポーツ)、2位はライアン・ハンターレイ(アンドレッティ・オートスポーツ)、3位はエリオ・カストロネベス(チーム・ペンスキー)だった。

インディ500の開催で有名なインディアナポリス・モーター・スピードウエイに設けられたロードコースで行われた決勝は、最初のスタンディング・スタートでポールポジションのセバスチャン・サーベドラ(KVSHレーシング)がエンジンストールを起こし、そこに後続車が次々と衝突する多重事故に始まる波乱の展開となった。

16番グリッドからスタートした佐藤琢磨もこの事故の影響でクルマにダメージを負い、いったんは周回遅れとなったが、タイヤ戦略などが功を奏して順位をばん回。最終的にはトップ10圏内となる9位でフィニッシュしている。

レースを終えた佐藤琢磨は次のようにコメントした。

佐藤琢磨
「いろんなことが起きたレースでした。昨日からずっとクラッチにちょっとした問題を抱えていたため、最初のスタートは厳しかったです。昨夜入念に調べて解決しようとしたのですが、まだその問題が残っていたようです。そのためうまくスタートができず、かなり遅れてしまいました。おそらく、そのために最初のスタートでの事故を避けることができたんだと思います。ですが、いくつかの破片が僕たちのテレメトリーに損傷を与えてしまいましたし、破片で傷ついたノーズを交換するしかありませんでした」

「2回目のスタートのときは黒い大きなかたまりが僕に向かって飛んでくるのが見えましたが、よけることはできませんでした。周りにはほかのクルマがいましたし、反対側は壁でしたからね。でも、それが飛んでくるのが見えたので、僕は頭をずらそうとしたのですが、それは僕のヘルメットをかすめていき、ヘッドレストには大きな穴が開いてしまいました。間一髪というところでしたが、直撃を避けられたのは非常に幸運でした。これによって右のミラーと頭部の保護具にダメージを負ってしまいました」

「そのときはパンクを疑ったのですが、スタートでテレメトリーを失っていたので空気圧が下がりつつあるのかどうか分かりませんでした。そのため、いったんピットに戻ってタイヤを交換するしかなく、それでかなりの順位を失ってしまいました。でもその後は攻め続けることができましたし、リスタートではいくつか順位を上げることができました。僕の目の前で何度も事故が発生していましたが、それらは避けることができました。最後には周回遅れもばん回し、トップ10で終えることができました。厳しいレースではありましたが、本当によかったです。チームには感謝しています。みんな素晴らしい仕事をしてくれました」

次戦インディカー・シリーズ第5戦は、インディアナポリス・モーター・スピードウエイで開催される伝統のインディ500だ。決勝は5月25日(日本時間26日未明)にスタートする。

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