9日(金)に、F1公式エンジンサプライヤーであるルノーが、今季のエンジン代金をまだ支払っていないチームが複数あることを明らかにしていた。
ルノーエンジンを製造しているルノー・スポールF1の責任者であるジャン・ミシェル・ジャリニエは、このままエンジン代金の支払いが受けられない場合は、エンジン供給をストップするという可能性も示唆している。
ジャリニエは、その代金未納チームについて具体的な名前をあげることはしなかったが、現在ルノーエンジンの供給を受けている4チームのうち、世界的エナジー飲料メーカーであるレッドブル社が所有するレッドブルは「事実上の」ルノーのワークスチームにもあたるものであり、そうした関係やオーナー企業の資金力から見てもレッドブルがそこに含まれているとは考えられない。
そして、もうひとつのレッドブル社の所有チームであり、レッドブルの姉妹チームであるトロロッソに関しては、チーム代表フランツ・トストが9日(金)に次のように語っている。
「私の知る限り、我々はすべて支払っているよ」
そうなると、残るのはロータスとケータハムだ。
このうち、ケータハムのチーム代表であるシリル・アビテブールは次のようなコメントを行った。
「それは機密事項に該当するものだが、ルノー・スポールF1からの請求に関してはちょうど話がまとまったところだと言うことができるので喜んでいるよ」
現時点で、この件に関して沈黙を守っているのは、かつてのルノーのワークスチームを前身に持つロータスだけとなっている。