NEXT...F1開催スケジュール

ルノー、エンジン代金未納チームがあることを明かす

2014年05月10日(土)15:46 pm

F1公式エンジンサプライヤーの1社であるルノーは9日(金)、エンジンを納入しているいくつかのF1チームに対して、忍耐の限度に近づいていると語った。

F1エンジンを製造するルノー・スポールF1の社長であるジャン・ミシェル・ジャリニエは、F1第5戦スペインGP(11日決勝)が開催されているバルセロナにおいて、複数のF1チームからV6ターボエンジンの代金支払いが遅れていることを明らかにした。

ジャリニエは記者たちに次のように語った。

「こうした状況は受け入れられないと言うほかない。いくつかのチームからの支払いが遅れているにもかかわらず、(ライバルに)追いつくために人材や資金を投入しなくてはならないんだ。こうした支払い(遅滞)を黙って見過ごす余裕はないよ」

ルノーでは、今季4つのF1チームにエンジンを供給している。F1チャンピオンチームであるレッドブルと、その姉妹チームであるトロロッソ、そしてロータスとケータハムだ。巨額の資金を持つ世界的エナジー飲料メーカーのレッドブル社が所有するチームがエンジン代金の支払いを滞らせているとは考えづらく、そうなるとジャリニエが指しているのは、必然的にロータスとケータハムということになりそうだ。

ロータスでは昨シーズン、ドライバーや納入業者に対する支払いが滞ったことが知られている。そしてケータハムとルノーは、市販車開発を行うために立ち上げていた共同事業計画を中止したことが今年の3月に明らかとなっている。

だが、ジャリニエは支払いが滞っているチーム名を具体的に明かすことはしなかった。

ジャリニエは、「ある時点まで」はこの状況を見守りたいとしたものの、最終的な支払期限は「数週間後」に迫ってきていることを示唆している。

もし支払いが受けられない場合、エンジンの供給を停止することも可能なのかと尋ねられたジャリニエは、次のように答えた。

「それも選択肢にはある。まずはチームとしての仕事を行うべきだが、財務的状況に対しても対応する必要があるよ」

前後の記事
最新ニュースをもっと見る  >
TopNewsの最新ニュースが読めるよ!
facebookフォロー Twitterフォロー RSSでチェック