今週末はバルセロナで今季のF1第5戦スペインGPが開催されているが、その初日の9日(金)には、ミュンヘンでF1最高責任者であるバーニー・エクレストンに対する刑事裁判が行われることになっていた。そしてその日は、エクレストンから賄賂(わいろ)を受け取ったとしてすでに有罪判決が下され、投獄されている元銀行家のゲルハルト・グリブコウスキーが出廷し、証言を行うことになっていた。
そうした中、レッドブルのチーム代表であるクリスチャン・ホーナーは、『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』に対し、次のようにエクレストンを支援する発言を行った。
「バーニーは素晴らしい仕事を成し遂げてきたし、F1もこれまで以上に彼を必要としている」
「この時点で、もし彼がもうF1にとどまれないということになれば悲惨なことになるだろう」
そう語ったホーナーだが、これまでエクレストンの後任候補として常に名前があげられてきたのがホーナー自身だった。
「それは光栄に思っているよ。だが、私はレッドブルに専念しているし、そこでの責任を負っている。それに、いずれにしても誰も彼(エクレストン)の代わりはできないよ」
一方、ホーナーはかつてライバルであったフェラーリの前チーム代表、ステファノ・ドメニカリと話をしたことを明かした。
「ああ、彼は(イタリアの)ドロミテにいたよ」
「私は非常に残念に思っている。彼は信頼するに足る人物だからね。彼のフェラーリでの仕事は簡単なものではなかったし、今後の彼の成功を祈っているよ」