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2014年全勝の勢い、メルセデスAMG

2014年05月10日(土)11:04 am

F1第5戦スペインGPを前にメルセデスAMGのトト・ヴォルフは、メルセデスにとってフェラーリが今後、最大の脅威になりそうと予想した。

レッドブルはどうだろう?チャンピオンチームである彼らが唯一、メルセデスAMGに劣っているところは非力なルノー・エンジンと、多くの者は考えている。

8日(木)、ダニエル・リカルド(レッドブル)は、フェラーリが最大の敵と語ったヴォルフについて質問されたところ、こう答えている。「その話は初耳だ。ただ心理的にそう思っているだけかもよ」

今季4戦全勝のメルセデスAMGだが、対外的にはスペインGPが今のところチームにとって一番の試練になる可能性があるとしている。サーキットに直線が少なく、おまけに3週間の空白があったからだろうか。

ジェンソン・バトン(マクラーレン)は、このようなメルセデスAMGの話に首をかしげるひとりだ。

8日(木)、彼は次のように語った。「メルセデスAMGは向かうところ敵なしだよ」

「今後、他チームが勝つのは難しいだろうね」

彼らが追えば追うほど、対抗してメルセデスAMGもすでに無敵マシンのW05に磨きをかけるからというのだ。

さらに、フェリペ・マッサ(ウィリアムズ)が次のように続ける。

「仮にライバルが1秒半縮めたとしよう。それでもメルセデスAMGを倒すには足らない。彼らだってマシン開発をしているんだから」と、『Speedweek(スピードウィーク)』に話すマッサ。

フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)は前戦中国GPで驚きの表彰台フィニッシュを決め、それまで不振だったチームの調子は上向いたかに見えた。だが今週末、母国ファンの期待を背負って戦うアロンソの顔に自信の表情はない。

「もし僕が表彰台目指してがんばるなんて口にしたら、それはウソになる。わざわざサーキットに来てくれる人たちに対してウソはつきたくない」

「いくつか新パーツを持ち込んでいるけど、トップチームは元より、その他のチームと比べても大差ないさ」

レッドブルもバルセロナに向けて開発をしてきたはず。しかしチーム代表のクリスチャン・ホーナーは「革新というより進化」だと、イタリア『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』紙に語っている。

チームのエースでF1世界チャンピオンのセバスチャン・ベッテルは8日(木)、次のようにコメントした。「僕らの最終目標が優勝であることは間違いない」「だが今のところ、メルセデスAMGの優位が盤石なのは明らかだ。倒すのは難しい。だが、決して不可能ではない」

このようにメルセデスAMGのライバルたちは一様に弱気な姿勢だ。それもそのはず、パドックのF1関係者はメルセデスAMGを見て、なるべく抑えめの走りで今季ここまで連勝中と確信している。

トロロッソのチーム代表フランツ・トストはいう。「各レースを分析すると、どう見ても彼らは最後まで本気を出していると思えない」

「真剣に走るのは、わずか数周だ。なぜならそれ以上、気合を入れる必要がないからさ」と、トストはF1公式サイトに話す。

「セーフティカーが出動したときを思い出してほしい。10周もすれば、彼らは再び20秒先のかなたに行ってしまうんだ!いってみれば、お遊びのようなものさ」

再びアロンソの登場だ。彼は、たとえスペインGPでフェラーリが真のライバルになれなくとも、代わりにレッドブルがメルセデスAMGを脅かしてほしいと願っている。

「レッドブルはコーナーが多いサーキットでとても速い」と、スペイン『Diario Sport(ディアリオ・スポルト)』に話すアロンソ。

「ここバルセロナは直線が一本しかない。従って、彼らは相当な速さを見せると思う」とのことだ。

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