メルセデスAMGが、エンジン音増強対策としての「メガホン式」排気管について、F1スペインGP(11日決勝)の金曜フリー走行ではなく、来週予定されている公式テストでテストを行うことを公式に認めた。
F1では、今季から導入されたV6ターボエンジンの音が小さくなったことへの批判を緩和するために、エンジンサプライヤーが共同で対策を検討。そのひとつの案である「メガホン式排気管」を、メルセデスAMGがスペインGPのフリー走行においてテストをするのではないかと報道されていた。
だが、メルセデスAMGの広報担当者はオーストリアの『APA通信』に対し、そのテストが行われるのは来週に予定されている公式テストになると語った。
これに関し、メルセデスAMGのビジネス担当エグゼクティブディレクターであるトト・ヴォルフは次のように語ったと伝えられている。
「それ(メガホン式排気管)が、我々が求める恒常的な効果を発揮するかどうかを確認することになる」
『APA通信』によれば、メルセデスAMGによるテスト結果は直接F1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)に報告されることになり、それを受けてFIAが次の段階へ進めるかどうかを決定することになるという。
「目標は、6月8日に開催されるカナダGPまでに、誰にとっても有効な解決策を見いだすことだ」と『APA通信』は結んでいる。