今季ここまでの4レースでは圧倒的な強さを見せつけてきたメルセデスAMGだが、前戦中国GPから今週末のF1スペインGP(11日決勝)までは3週間の間隔があったことにより、レッドブルやフェラーリといったライバル勢にもその差を詰めるための策を施す十分な時間があったはずだ。
さらに、エンジンを別にすれば、やはりレッドブルの今季型車RB10が今シーズンにおいても最高のクルマだと考える者も多い。
追われる立場となったメルセデスAMGだが、ビジネス担当エグゼクティブディレクターであるトト・ヴォルフは、スペインGPを前に、『Speedweek(スピードウィーク)』に次のように語った。
「バルセロナは、我々のクルマの本当の実力を示すものになるだろう。なぜならあそこはレッドブルに向いたタイプのサーキットだからね」
「フェラーリも中国では印象的なレースを見せた。それに彼らにはパワーユニットとクルマを同じ屋根の下で開発できるという強みがある」
「それに、彼らにはアロンソもいる。彼には信じられないほどのパフォーマンスを発揮する能力がある」
そう述べたヴォルフは、最後に次のように締めくくった。
「我々だって(中国GP以降)ただ寝ていたわけじゃないよ。だが追手も迫ってきている。我々はそれを恐れてはいないが、敬意は示したいと思う」